最近カメラが趣味の人、増えてますよね。
僕も自転車やバイクが趣味で旅行も好きなので、旅の思いで作りのためにと思い、GoProを購入しました。それに関しては改めて別記事でお話ししたいと思います。
ただ、ずっと前から気になっているカメラがありまして、すごく珍しいものなんですけど、その魅力を知ってもらえたら嬉しいと思いまして。
スキャナカメラって知ってる?
はい。ということでですね、今日はスキャナカメラというものの話をします。
スキャナカメラとは
文字通りスキャナを改造してカメラにしたものです。
は?ってなりますよね笑
子供の頃、スキャナで手をスキャンして遊んだりしませんでしたか?原理的にはそのまんまです。
スキャナの上にカメラを載せてスキャンするんですね。
実際には周りから入ってくる光が邪魔なので、スキャナを分解して昔の中判のフィルムカメラにセットすることが多いです。
要するに、フィルムカメラのデジタル化とも言えますね。
そんなことして何がいいの?
って当然思いますよね?
もちろんメリットありますよ。それは、
圧倒的解像度
この一言に尽きます。最近の一眼レフの画素数もすごいですけどね。圧倒的に上回ってきます。
私はスキャナカメラの存在をYAKUの日記というブログで知りました。そして屋久島のこの写真で一気にその虜となりました。ちなみにオリジナル画像はサイズが大きすぎてアップできませんでした。
具体的な数値としては、キヤノン(Canon) EOS 5Dsで約5060万画素ですが、スキャナカメラで撮影すると最大で5億7000万画素になります。10倍以上ですね。ここまでくるとレンズの精度が追い付かないので、普段はあえて画素数を下げて撮影するらしいです。それでも1億4000万画素。
ちなみになのですが、スキャナとカメラでは画素数の定義が若干違います。カメラに詳しくなりたい人は「ベイヤー配列」とかで検索かけてみましょう。もしくはここを見てみましょう。
んで結論だけ言いますと、スキャナの画素数はカメラに換算すると3倍の画素数とほぼ同等なのです。つまりスキャナカメラは最大15億画素。化け物ですね。
まあこれで撮ったからといって綺麗に撮れるどころかピーキーで大変なんでしょうが。
そして、一応もうひとつメリットはあるのですが、こちらはあまり恩恵を受けられない人が多いと思います。それは、
名器と呼ばれるカメラやレンズを使える
という点ですね。祖父、父の遺品にカメラがあるけど使ってない…なんて人いませんかね。いないだろうなあ笑
でも、フィルムカメラって、趣があって形も可愛らしくていいですよ。大きくて重いですが…
デメリット
そんなに良いものならとっくに広まってるだろ!ふざけるな!!とお考えの方々。正解です笑
そんなにうまい話はあるはずもなく、こいつにはデメリットが多くあります。
動くものが撮れない
早速致命的ですね。スキャナですから、1ラインずつ読み取っていくわけですね。ですから、スキャンしている間に撮影対象が動いてしまうとずれます。スマホでパノラマ撮影したことがある方は何となくわかるのではないでしょうか。
しかし、このラインで読み取るという手法。逆手にとるととても面白いことができるんです。先程もパノラマ撮影を例にあげましたが、こいつはそれが大得意になるわけです。まあ、普通にスキャナを改造して作るだけではこれは実現できなくて、一から作らざるを得ないため現実的ではないです。自作して公開している方が私の知る限りでは一人だけですがいらっしゃるのでリンク貼っておきますね。動画の方を見るとこのカメラのすごさがわかると思います。
売ってない
産業用では売ってるみたいなんですけどね。重要文化財の超高画質撮影、みたいなものすごい用途で使われたりしているようです。
今の世の中、買えないものはほとんどないと思うのですが、あくまでも需要があるものに限るんですよね。でもそんなのってつまらなくないですか?自分が買えるものはもれなく他人も買えるわけで、人と違うことしたいとなるとやっぱりどこかで自分の力で何とかするしかなくなると思うんです。
カメラが売ってない
あ、これは本当に致命的なやつです。中判のフィルムカメラなんてほとんど絶滅していますので、少しでもやってみたいと思った同士はとりあえずカメラを探してみましょう。ヤフオクとかでマミヤ645とかで調べてみましょう。
レンズの方も有名なのはプレミア価格でもう手が出ません。レンズってカビるんですよ。なので本体以上に手に入りにくくなっちゃってます。
まとめ
みなさんスキャナカメラって知ってました?こんなものもあるんだよっていうただそれだけの話なんですけど。知った上で”こんなの要らなくね?一眼レフの方がどう考えてもいいやん。”って思うならそれはそれでいいんですよ。自分が使ってるそれはいかに素晴らしいものかを再認識できたわけですし。
何が言いたいかと言いますと、売られてるものだけしか知らないってつまらないと思うんですよ。選択肢は絶対に沢山あった方がよくて、結果売られてるものを選択するってのがある意味一番懸命です。なぜならそれが一番需要があるからみんな売っているわけですから。
でも、自分が本当に欲しいものが必ずしも市場にあるものとは一致しないと思うんですよね。だからこそ、こういう機会に少しでも多くの知識を得て、なんなら自分で色々作ってみたりして、その上で自分のやりたいこと、欲しいものを見定めていけば、モノに溢れる現代社会でも幸せに生きていけるんじゃないでしょうか。
そんなことを日々考えています。
自作したらまた報告します。必要なら図面公開または販売も考えようかなと思ったりしています。
ではでは。
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