どらびです.
以前スキャナカメラというものの紹介記事を公開したりしていたのですが,
最近ブログ更新が疎かになっていたのは,これの自作をしているからなのです.
という事で,スキャナカメラの自作について記事にしていきます。
ただ、これに関しては市販化したいなあと思ったりもしているので,あまり細かいところには(意図的に)触れないかもしれません.そればかりはご容赦いただければ幸いです.
まだ製作途中で挫折する可能性も大いにあるので,直接的な宣伝とはいきませんが,まずは初回ということで、今作ろうとしているスキャナカメラの概要について紹介していきます.
今までのスキャナカメラ
自作スキャナカメラの仕様を語る前に,ちょっとだけ今までのスキャナカメラと言いますか,改造された方の作例とそれらのデメリットについて説明します.
もし上記のスキャナカメラ紹介記事をご覧になって,興味を持たれたというようであれば,当ブログではありませんが,ご覧になると楽しめそうなサイトをいくつかご紹介します.
過去の製作例
Gigazine(raspy様の作例紹介)
まずはこちら,
Gigazineという,ガジェットなどの紹介をしているブロマガサイトにて,2012年にスキャナカメラの自作例が紹介されています.おそらく,市販スキャナを改造してカメラを自作する例としては日本では初めて(少なくともwebに書き残しているものとしてですが)になった例です.ちなみに,製作者のraspyさんのブログのリンクも上記サイトからたどれるはずです.
ELM-chan様のサイト
次が,ELM様のサイトです.この方はもともと色んなものを自作しているので界隈ではとても有名な方なのですが,2010年にスキャナカメラとほぼ同原理のものをフルスクラッチで自作しています.これはセンサであるCCDは移動させないので,被写体がCCDに対して垂直方向に移動してくれないと正しく撮影ができませんが,代わりに走査方向には理論上無限長の写真が撮れます.実際にサイトでは電車の写真が掲載されていますが圧巻です.
YAKUの日記
もう一つ.次にご紹介するのはYAKUの日記というブログです.屋久島で風景撮影等を行いながら,同時にスキャナを改造して中判,大判カメラのフィルムバック代わりに取り付けられる”スキャナバック”という形でカメラ製作を行っていた方です.
このタイプでの作成例が一番多く,ほかにも参考になる方はいらっしゃいますが,販売までしているのは私が知る限りではこの方だけですので紹介はこの辺にとどめておきます.
まとめると
- スキャナの機構をそのままに,レンズ付きの箱を丸ごと作るタイプ
- 機構から全て自作するタイプ
- 既存カメラに取り付けられるように,スキャナ機構を詰め込んだ箱を作るタイプ
の3つに大別されます.
デメリットについて
まず,メリットは圧倒的な画素数に尽きるので,これはいったん置いておきましょう.
デメリットは,ラインで読み込んでいくために一枚の写真を撮影するのに時間がかかることあります.が,それ以外にも,上記の方式ごとにそれぞれメリットやデメリットがあります.
それぞれのタイプにおいてメリット/デメリットをまとめると次のようになります.
1および3のタイプは,基本的に市販のスキャナそのものなので,そもそもPCとつながなければ動作しません.しかもこれらの例に従って自作しようとするのであれば,同じ機種のスキャナを中古等で入手しなければならないので入手性も悪く,壊れた時も替えが効きにくいのが大きな欠点となります.
2.のタイプは,カメラとして設計,製作されているため,シャッターを押せばそのままSDに画像が保存されます.いわゆるスタンドアロン動作が可能なわけです.しかし専門的知識がないとほとんど作れない,改造等がほぼ不可能(ELM様はご親切なことにソース等を公開しているので,知識がある方は改造できるとは思いますが…)というのが欠点です.使っているのはCPLDなので,その辺の知識も必要ですね.
そんなこんなで,”カメラとして使いやすい”スキャナカメラは今のところあまり存在していないことになります.
YAKU様は限定数台という形で市販しており,それらは全て完売していますが,やはり撮影には12V電源とPCを持ち歩く必要があり,とても大変です.
という事で,もう少しカメラとして扱いやすいスキャナカメラの製作を目指しています.
自作するスキャナカメラの仕様
という事で,今回は自作予定のスキャナカメラの仕様を述べて本記事は終わりにします.
特徴
特徴は次のような形です.
- 最大4800dpi→24億画素(理論値では)
- 6×4.5サイズの中判フィルムカメラのデジタルバックとして取付可
- スタンドアロン動作
- SDは2枚刺しできる様にする(市販デジタルカメラ上位機種の機能)
- CCDを固定しての撮影とスキャナ動作での撮影のどちらも可能にする
- 外部に付けたモータと連動して撮影できるようにする
重要なのは,スタンドアロン動作ができて,なおかつ中判カメラのデジタルバックとして機能する,という点になります.
各カメラに応じて多少設計を変えなければなりませんが,こうしておけば,上で紹介したようにPCや電源を持ち歩くことなく,かといって普通のフィルムカメラとしてもスキャナカメラとしても扱えるようになるので,スキャナカメラの敷居を大幅に下げることが出来るようになると思います.
下2つの機能に関しては,ラインCCDの特徴である,走査方向への無限長撮影を活かすつくりにしようという事で,主にパノラマ撮影を想定しています.同様のアイデアを試みている人はいますが,長くなってきたのでこの辺で締めたいと思います.
という事で次回からスキャナカメラの自作についてご紹介していきます.
ではでは.
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