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レーザー加工機製作記(3):製作(外注編)

レーザーカッター
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はじめに

前回、前々回と購入部品検討と設計を行ったので、今回はいよいよ製作編です。

参考になりそうな情報としては、外注部品の発注先とかかった金額でしょう。という事で主にそこの話になります。

後は細かい製作上の注意点とか、電気系の配線も詳しく述べていきたいのですが、分けた方がよいかなーと思ってます。

そんなわけで外注の話メインでしていきます。

外注依頼部品、業者、価格について

依頼した部品はベースプレートと外装になります。

ベースプレート

まずは写真。できたものはこんな感じになります。

ベースプレートに関してなのですが、前回公開した図面ではベースプレートにステッピングモータが乗るようにするためにザグリ加工を入れていたのですが、800×600mmというサイズだとその辺のフライスだと載らないと言われ門前払いされてしまいました。無理やりやるとしても値段相当高くなっちゃうそうです。という事で自分はザグリなしにしました。どうやって解決したかは次回あたりに記載予定です。

板に対して垂直かつ貫通させる加工であればすべてレーザー加工で済みますので、レーザー加工に対応した工場であれば受けてくれると思われます。レーザー加工機は割とワークスペースが大きいのでこれくらいのサイズでもなんとかなります。

外注時のポイント

機械加工をしたことがない方もいらっしゃると思いますので、せっかくの機会ですし、ここで外注時のポイントを述べたいと思います。

見積もりは無料でやってくれるところが多いですし、見積もり時にアドバイスをくれる方も多いので、何はともあれバンバン見積もりは出すといいと思います。何より価格の相場がわかってくるように思います。とはいっても、あまりにお粗末な図面を出すとあしらわれるだけになってしまうので、最低限抑えるべきポイントは覚えましょう。という事で以下のリストは参考にした方がよいと思います。全項目クリアしてなくても加工やってくれるところはあるかと思いますが、値段が跳ね上がったりもするので、可能な限り意識しましょう。

  1. その工場にはどんな加工機があるのかチェックする
  2. 可能な限り一つの機械で加工が完了する設計にする
  3. 加工を行う方向を可能な限り統一する
  4. 細い穴、細かい模様等は可能な限り排除する

はい。順に説明していきます。

1.は単純です。その工場で加工不可能な形状見せられても何もできません。フライス、旋盤、ワイヤー放電、レーザー、ウォータージェット辺りがメインですかね?この辺の加工機がどのようなものなのか、そしてどういった加工ができるかは把握しておくべきでしょう。

2.は加工未経験の方だと意外と盲点になるかもです。上述の加工は大体自動でやってくれるので、機械の能力的に問題なければ(価格はともかく)原理的には加工できます。

しかしながら、材料を機械の上にセットするのは手動なわけです。したがって複数の機械をまたぐ場合、そのたびに人件費がかかるので大幅に金額アップします。さらにそのたびに精度が落ちる、あるいはミスの可能性が増加することもあり、基本的に加工屋さんはこの手の作業を受け入れたがらない傾向にあります。金を積めばやってくれるのかもしれませんが、そんな余裕があるなら設計からフルオーダーした方が早い気がします。自分の頭で回避しましょう。

3.に関しても同様です。同一の機械であってもつけたり外したりが生じるたびに人件費が。ちなみにこれに関しては5軸加工機とかであればかなり改善されます。ただしランニングコストは高いので、結局値段は上がります。

4.は切削の場合小さなドリルを使わざるを得なくなるので折れる可能性が高くなるうえ、加工にかかる時間も長くなるのでこれまた金額アップにつながります。

まあこんな感じでしょうか。イメージとしては2DCADで1面の図のみで表現できる範囲の加工で、かつすべて貫通させるタイプの加工が一番安く済むという事です。

外装、仕切り板

全部で8パーツあります。まずは写真。

これがフロントパネル

次が側板。2枚同じのがあります。これはワークテーブルの枠です。これも2つ重なってます。

お次はバックパネル。スリットが綺麗で気に入ってますが普段見えないのが残念。

これがトップパネル。操作用のボタン類と覗き窓をすべて手前において、奥には3Dプリンタとかを置く予定です。というか置いてます。

こちらは底板と仕切り板。これしか写真がありませんでした。とはいっても底板は固定用の穴以外は写真に写ってる排気ポート用の穴しか開いてませんので、まあこの写真でもいいか。仕切りも特に変なところはないと思いますので、気になる方はCADで確認してください。今更外して撮るわけにもいかないので何卒ご了承いただければ…

外装と仕切り板は薄いアルミ板で、穴あけのみでタップを立てることもないのでそんなに値段は高くないです。先ほどのポイント通りです。

お値段

ハイ。一番気になるであろうお値段になります。

発注書まとめて掲載しますので参考にしてください。

すみません。スキャンするのでしばらくお待ちを。とりあえず先に記事出します。

終わりに

今回の記事はレーザー加工機についてというよりは外注時のコストの一例って感じですね。いずれにしてもそこそこ以上のクオリティのモノを作りたい場合、外注をするというのは予算との相談の上選択肢としては十分にアリだと思っています。というか個人で金属加工はかなり厳しいです。(CNCほしいんですけどねえ。音が流石にアカンのです、マンションでは。。)

今のご時世個人での依頼にも対応してくれる会社はかなり増えてきてます。なので賢く利用していきましょう!

自作erは往々にして自分で作るという事に快感を覚えすぎたあまり、何でもかんでも自作しようとしてしまう病気を発症しますが、あくまでも作りたいモノを完成させることが一番なのです。クオリティがよければ尚良し。使えるものは使いましょう。以上自戒も込めたアドバイスになります。それでは。

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